稲垣商店は、イタリア各地の小さな造り手からワインと食材を買い付け、日本へ届けているインポーターです。オンラインショップを窓口としており、一般の方はワインを1本から注文できます。あわせてレストランへの卸売にも対応しており、卸売を希望する飲食店は問い合わせフォームから相談できるようになっています。契約している卸酒販店には、専用のIDを使った発注の仕組みも用意されています。扱う商品はすべて造り手から直接買い付けた正規輸入品で、イタリアを出てから手元に届くまで、温度と湿度を保った状態が守られています。
ワインの顔ぶれは、イタリアの北から南まで幅広く広がります。バローロにはジュゼッペ・リナルディ、ジャコモ・コンテルノ、ジョヴァンニ・カノニカ、ジュゼッペ・マスカレッロといった名前が並び、バルバレスコのリヴェッラ・セラフィーノ、ロエロのカッシーナ・ヴァルデルプレテ、ガヴィのラ・ライアなど、ピエモンテの造り手が厚みを持っています。さらに、プロセッコのマルスレット、トレンティーノA.Aのポイエレ・サンドリ、フリウリV.Gのロンコ・セヴェロ、ヴェネトのフィリッピやカ・ラ・ビオンダ、トスカーナのバッケレートやアンブラ、シチリアのイル・モルテッリートやラモレスカ、コスまで、性格の異なる産地の造り手が集まります。泡、白、オレンジ、赤、ロゼ、甘口とタイプもさまざまで、造り手や産地からたどって選ぶこともできます。
もう一つの柱が、イタリアの食材です。マルテッリやファブリのクラフトパスタ、ラモレスカやコスのオリーブオイル、バレーナのアンチョビ、チェーザレのアチェート、マレンマ産のトマトソース、パンテレリア産のケイパー、ジュゼッペ・コニーリョのハチミツなど、造り手と産地がはっきりした品が揃います。この品揃えを組み立てているのが、代表の吉田 裕介様です。ソムリエとして働いた後、ワイン輸入の調達部門でイタリアワインを中心に経験を重ね、25年以上にわたってこの分野に携わってきました。現在も200を超える造り手と連絡を取り合って情報を交換し、現地で実際に会って造りを知り、信頼できると判断した生産者だけを扱っています。
稲垣商店が大切にしているのは、そのワインが土地に根差しているかどうかという視点です。ナチュラルワインを造ること自体が目的になっている造り手には関心を向けず、長くその土地で受け継がれてきた品種や仕立て、醸造の知恵にこそ意味があるという考え方を掲げています。ナチュラルかクラシックかで線を引くのではなく、土地の個性が素直に表れた本物のワインを日本に広げたいという姿勢が、取り扱う造り手の顔ぶれにもつながっています。
状態を保つための輸送と保管も、同店が力を入れている部分です。イタリア国内の移動から海上輸送までリファーコンテナを使い、信頼できるフォワーダーと組むことで温度の変化を抑えています。国内ではSBS城南島倉庫に預け、温度だけでなく湿度まで管理しています。商品の説明にはタイプや味わいを表す短いタグ、品種、容量と栓の種類が添えられており、飲み手が選ぶときの手がかりになっています。
取り扱う造り手や商品の詳しい情報は、公式のオンラインショップで確認できます。
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