川原商店は、福岡県で農家の方に代わり、ドローンを使った農薬散布を手がけている事業者です。代表の川原 健作様は米農家の家に生まれ、幼い頃から農業に触れて育ってきました。夏の炎天下で行う防除作業のつらさを知る立場から、田畑を守ろうとする生産者の負担を軽くしたいという思いで作業を請け負っています。ドローンによる散布を目にしたことをきっかけに操縦の技術を身につけ、農薬指導士と農業ドローン技能認定の資格も取得しました。福岡でドローンによる農薬散布を任せられる相手を探している農家の方にとって、作物や圃場の事情を分かったうえで相談に乗ってもらえる存在です。対応する範囲は福岡県全域と近隣の県で、遠賀郡一帯のほか、宮若市や下関市の圃場でも散布を行ってきました。
散布の対象は水稲だけではありません。麦や大豆、野菜のほか果樹の防除にも応じており、斜面や棚栽培のようにスピードスプレイヤーが入りにくい果樹園でも、空から薬液を届けられるのがドローンの利点です。液剤による病害虫の防除に加えて、粒剤タイプの除草剤をまいたり、追肥として肥料を散布したりする作業にも、専用の機材で対応しています。さらに遮光・遮熱材の散布や苗木の運搬、航空測量、自動航行ルートの作成まで、ドローンを生かした農作業の支援を幅広く引き受けています。機体はDJI AGRAS T70P、DJI AGRAS T10、Matrice 4Eを使い分けており、70Lを積めるT70Pであれば、水で大きく薄めて使う一般的な希釈倍率の農薬にも対応できる場合があり、使い慣れた薬剤が使えるかどうかも農薬指導士の目で確かめてもらえます。
依頼の流れは、作物の種類や面積、希望する時期を打ち合わせたのち、実際に圃場へ足を運んで電線や建物などの障害物を確かめ、当日の散布へ進む段取りです。散布そのものは、100アール(1町)ほどの広さでもおよそ10分ほどで終わるため、重い機械を担いでぬかるむ田を歩き回る時間を大きく減らせます。プロペラが起こす下向きの強い風(ダウンウォッシュ)によって葉の裏側や株元まで薬剤が行き渡り、手作業で起こりがちなムラも抑えられます。事前の打ち合わせと現地の確認が済んでいれば当日に立ち会う必要はなく、作業が終わると写真と完了報告書が届きます。雨の日や風の強い日は無理をせず、日を改めて調整する進め方です。
川原商店が請け負うのは、機体を飛ばす作業だけではありません。使う農薬は農家側で用意するのが基本ですが、どれを選べばよいか迷うときには、農薬指導士の資格を持つ代表が作物の状態を踏まえて提案します。防除は時期を逃すと効き目が落ちてしまうため、地元で活動していて動きやすいという強みを生かし、「今週の晴れ間に済ませたい」「病気が出そうなので急いでほしい」といった相談にも、日程を合わせて対応しています。
近くの畑や住宅への飛散を心配する声には、あらかじめ風速を確かめ、風の弱い時間帯を選んで低い高度から狙った場所へまく方法で応えています。近隣への声かけも事前に行い、万一に備えてドローン賠償責任保険にも加入しているため、住宅と田畑が近い地域でも任せやすい体制です。障害物の多い変形田では、現地の確認で安全に飛べるルートを組み立ててから作業に入ります。
圃場の条件に合わせた散布の進め方や使用する機材について詳しく知りたい方は、公式サイトで確認してみてください。
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